2016年12月4日日曜日

星野佳路氏が語る優れたリーダーの要素5つが面白かった

ぼくには社外の師匠がたくさんいます。クライアント、パートナー企業、ツールベンダーの営業、たくさんいるわけです。その中に、有名人枠、というのがありまして、その中でもっとも尊敬する方の1人が星野リゾートの星野社長。仕事では結果的に正しい戦略なんてものは存在しないから、全員が共感できるようなコンセプトを探すほうが大切だ、という考え方にはすごく影響を受けているし、自分のポリシーになっています。

その彼が、世界を動かすリーダーシップに関してプレゼンしていました。この動画すごい良いからみんな見てほしい。
星野リゾート代表・星野佳路氏が語る「優れたリーダーになるために身につけるべき5つのこと」

彼は以下の5つが大切だと話していたので以下にまとめておきます。

英語力

色々な海外の企業に引き合いをもらっているのは、他の旅館に比べて英語力が高かったことはやはり大事だったと思っている。地方で仕事をしている上ですらそうだ。彼らと対等な立場で仕事するためには直接コミュニケーションする力は欠かせない。

事実を把握する力

過去に振り返って誰かとのセッションをした時にうまくいったとき、うまくいかなかったときを比較すると、きちんと数字を深く把握して、準備できていた時だ。実態を把握していることはリーダーにとって大切な要素だ。

決める力

結果はどうなるかわからない。間違っても良いから決めていくことが大切だ。ビジネスの結果は結局正しい答えなんてことはありえない。ある程度検討が進んだら決めていく、ということがとても大切になる。経験則から言っても、検討に時間をかけないリーダーが結果を出している。

率直さ

迷ってるときは迷ってる、困ってるときは困ってる、と言った方が良い。社員はみなリーダーを尊敬する気持ちも持っている反面、疑う側面も持っている。自分に言ってないことがあるんじゃないか?隠してることがあるんじゃないか?と思っているものだ。完璧なリーダーを期待していない。自分に対して誠実なリーダーを期待している。決めたらみんなに自然に伝わってしまう。本当は本人から聞きたい。他人から聞くのはやなことだ。決めたことは早くみんなに伝えるようにしている。

質素倹約

自分が社員を評価する以上に、社員は自分を評価してる。自分が身の丈にあってるか?質素倹約は日本的だと思われるかもしれませんが、グローバルでも効きます。

2016年11月26日土曜日

上海で仕事して感じる文化理解のこと

上海で仕事をしはじめてもうすぐ1年になります。

中国に来る前は中国でのビジネスは大変だ、管理職は本当に大変だ、といろいろな人からアドバイスをいただきました。確かにこちらで仕事をしていてすごく難しいなぁ、と思うのですが、当初思っていた大変さとは少し質が違ったようにも思います。

その中でも、最も働く前後での違いを感じるポイントとしては、異文化理解のあり方、みたいなことです。

こちらに来る前は文化を理解する、というのは中国人の性質を理解してそれに合わせていく、といったことでした。例えば、中国人と同じローカルフードを食べてみたり、中国人に合わせてやたらと酒を一気してみたり、ローカルの美容院で髪を切って上海人風にしてみたり、といったことです。

確かにこれはこれで重要なことですし、最初に中国人と親しくなるときには必要なステップだと思います。

なのですが、やはり仕事をしていると相手のもっと深い部分を理解することを求められますし、同じチームとしてやっていく時にどんなルールが納得感があるのか、共感できるのか?ということを考えていく時には、また別の視点が必要なように思います。

ある程度文化理解が進んでくると、中国人の振る舞いを見て、「あー中国人だからクオリティ低い成果物あがってくるのは仕方ないな、中国の文化だもんな」という気持ちが湧いてくるようになります。でもそうした文化に対するバイアスがむしろ個人での付き合いをするときには邪魔になってくることもあります。私たちが「あなたは中国人だからそういうことするのよね」と文化の型にはめた解釈をされると、相手も私たちのことを日本の文化圏の人だからそういうことを言うのだ、と文化で捉えてしまうわけです。お互いに文化の型にはめた解釈をはじめると「日本人はそうかもしれないけど、、、」「中国ではこうですから、、、」と話は途端にややこしくなってしまいます。

ところで、これは日本人同士でコミュニケーションするときも共通するところがありますよね。体育会系の人、文化系の人、事務方、営業畑、話をする時にどうしても相手のバックグラウンドで型にはめた解釈をしがちだけど、それだけでは相手を推し量るなんて傲慢だし、相手にも気持ちが伝わって不愉快にさせてしまいます。

だから、相手の個別の事情に合わせた解釈をしていくことのほうが大切、というのは異国同士の交流でも同じ、ということです。

というようなことを考え始めてから、次に出てきた難しいポイントとして、私のほうがいくら文化ではなく個として理解しようと考えていても、相手のほうはそう捉えてくれない、ということです。どこまで言っても私は外国人ですから、相手に「日本人だから○○」ではなくて個として自分を捉えてもらえるようにするには時間がかかる。ですしこんなことをうじうじ考えてる時点で私は日本人だし、どれだけローカルに合わせた仕事をしていても、中国人から見れば、めちゃめちゃジャパニーズウェイで仕事をしている、ということです。

まだまだ、深いレベルで信頼できるようになるには時間がかかりそうだな、と思いながら毎日自分の振る舞いを反省して仕事に打ち込むばかりです。

2015年6月28日日曜日

夢分析の世界が奥深くて面白い(自分でできる夢分析の書評)

01:20 mins - この記事を読むのにかかる時間

プロカウンセラーが書いた「自分で出来る夢分析」という本が大変おもしろかったので思わず書評を書くことにしました。
タイトルだけ読むと、夢の解釈を延々と書いてあるような本なのか、と思ってしまうのですが、思ったより内容は本格的でした。


2015年1月13日火曜日

機能の優先順位を付ける "Red routes" という概念

01:23 mins - この記事を読むのにかかる時間

とあるイギリスのユーザビリティコンサルの会社(USERFOCUS)が機能の優先順位をつける考え方として "Red Routes" という概念を掲げています。
とても大事なことの割に日本語でうまいラベリングがなくて語られにくいので、こういう名前がつくのは重要だな、と感じてまして紹介記事を書くことにしました。

Red Routesの元々の意味は、ロンドンの主要な道でふちに赤い線が引かれているもの。この道では止まってはいけなくて、荷物の積み下ろしや人の乗り降りもNGなのだそうです。

転じてWEBのユーザビリティの観点では、めちゃくちゃよく使われる重要なルートやタスクに力を入れてサービスは構築されるべき、という意味で使われます。実際のRed routesはバスの通行を10%早め、27%確実性が増す、と言われており、ソフトウェア全般でもこのRed routesの考え方を起用することでユーザーにとってスピードと効率性が高いサービスを構築出来る、というのが発案者の主張です。

2015年1月3日土曜日

30歳で仕事でスランプになって回復に向かうまでの記録

01:12 mins - この記事を読むのにかかる時間

30歳になって仕事に対してスランプだな、と感じていたのですが、最近少しずつ回復してきました。
少し投稿するか迷ったのですが、自分の整理として文章に残すことにしました。もしあなたが同じような境遇だったら読んでみてください。