2010年12月27日月曜日

振り子の法則。こころの位置エネルギーを意識しよう。

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ある方が、人間には必ず二面性があるので、いつもニコニコしているような人は裏で猫を殺すような残忍な一面があるはずだ、といったブラックジョークを披露していました。

例は過激なんですが、ちょっと思い当たるところもあるわけです。ナインティナインの岡村が家にいるとすごく暗いのも説明できそう。

今回はこのお話を自分なりに体系立てて整理してみました。

振り子の法則とは?

この反動を振り子に例えると色んなことが説明つきそうです。下の図を見てください。


なんとなくイメージはつくと思いますが、このボールが左右に行き来する様子を人間のこころの反動やバイオリズムとして説明しようとしています。

こんな変数を持たせてみました。

ひもの長さ
ひもの長さが長いほど周期が長く、短いほど周期も短くなります。周期は(2)から左右に振れて戻るまでの時間ですが、ここでは気持ちのブレが一巡するのにかかる時間を意味しています。

振幅
振り子の振れ幅です。心のブレ具合が大きい小さいを表しています。

例えば、「ひも短/振幅大」は「こころのブレが大きいが、周期が短く、コロコロと大きく気持ちが変化する人」と捉えることができます。

ここで面白いのが、Aがポジティブな領域、Bがネガティブな領域、と仮定した場合、Aの領域にばかりいたくてもそれはできない、という点です。実際に振り子を動かすと振幅は段々小さくなっていきますが、1周にかかる時間:周期は普遍です。同じようにAの領域にいる時間もBの領域にいる時間も等しくかかることになります。

振幅/周期を狭めていくのが素敵か?

どこを目指すべきか、ということで言うと、やはりこころのブレ幅は小さく、しかも気分はコロコロ変わらない、ということじゃないかなと思います。

例えば「禅」という概念。
これは人間の自己の内容を見つめていくことです。

この修業を見ているとブレることを避けていく修行なわけです。坐禅を組んで、こころにブレを起こす、全ての邪念や煩悩を超越しようとします。さらに、最後の経験(死)で最終自己形成が完結される、という点から考えると、最終的には振り子の停止を目指していることになりそうです。

なぜ、こんな修行をしなくてはならないのか。
それは、作為を持たせずにこの現象を観察すると、(2)の位置にボールが存在する時間はかなり短いからじゃないかなと思います。

(1)(3)の箇所にあるときに最もスピードがなくなり、(2)の位置にあるときにもっともスピードがあがるからです。ぼくらはどっちかに偏った時間のほうが多くて、中庸の状態は極端に短いわけです。だから中庸を目指すために修行が必要ではないかと思うのです。

位置エネルギーはPotential Energy

最近このことを考えていて1つ大事じゃないかと感じている着眼点があります。
それは、位置エネルギーと運動エネルギーのことです。

ぼくには、中庸の状態がどうして素晴らしいのか、という明確な解が見つからなかったのですが、逆に(1)(3)の状態に素晴らしいことってないのかな?ということに対する解を思いつきました。

それは(1)(3)の状態は(2)よりも高い場所に存在するので位置エネルギーを持っているということです。位置エネルギーは英語で[Potential Energy]。(1)(3)では潜在的にエネルギーを与えることのできる状態にあるわけです。

つまり、こころがネガティブな状態ではポジティブになるエネルギーを最も持っていて、ポジティブな状態ではネガティブになるエネルギーを最も持っている、ということになります。

この位置エネルギーを意識することで、今後のことを考えるヒントにできるんじゃないかな?と思ったのです。
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