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2015年1月13日火曜日

機能の優先順位を付ける "Red routes" という概念

01:23 mins - この記事を読むのにかかる時間

とあるイギリスのユーザビリティコンサルの会社(USERFOCUS)が機能の優先順位をつける考え方として "Red Routes" という概念を掲げています。
とても大事なことの割に日本語でうまいラベリングがなくて語られにくいので、こういう名前がつくのは重要だな、と感じてまして紹介記事を書くことにしました。

Red Routesの元々の意味は、ロンドンの主要な道でふちに赤い線が引かれているもの。この道では止まってはいけなくて、荷物の積み下ろしや人の乗り降りもNGなのだそうです。

転じてWEBのユーザビリティの観点では、めちゃくちゃよく使われる重要なルートやタスクに力を入れてサービスは構築されるべき、という意味で使われます。実際のRed routesはバスの通行を10%早め、27%確実性が増す、と言われており、ソフトウェア全般でもこのRed routesの考え方を起用することでユーザーにとってスピードと効率性が高いサービスを構築出来る、というのが発案者の主張です。

2013年5月6日月曜日

ユーザーエクスピリエンスデザインに関する見解をまとめてみた

03:53 mins - この記事を読むのにかかる時間

以下のエントリーにはてぶでコメントをつけたところ、著者の方にRetweetして頂いたので、せっかくだからと思っていくつかTwitter上で意見交換させてもらいました。


そこでユーザーエクスピリエンスデザインの認識ってこういう感じなんだなぁ、とやけに納得させられるところがあり、全然知らない人もわかるように、UXDに関して自分なりの見解をまとめてみることにしました。

まとめを読んで頂くと@egachanのエントリーに対する見解もなんとなくわかるような構成にしてありますのでよかったらご一読ください。

2013年2月4日月曜日

Webプロデューサーの営業的意義

02:15 mins - この記事を読むのにかかる時間

Webサイトの仕事をしていて、ものすごく漠としたお仕事の依頼を頂くことがあります。

  • 前回リニューアルの減価償却も完了したので来期は何か施策を打ちたいのだけど何がうちの課題なんでしょうか?
  • サイト群が各自のルールでサイトを作っており、何らかの最低限のルールを決めたいのだけど何から手を付けたらいいんでしょう?
  • 予算を消化するために3ヶ月で出来ることってありますか?そしてそれは本質的な課題解決になってると嬉しいのですが
みたいなことです。

こんな漠とした状態でご相談を頂けることが有難い、と思う反面、制作者からは、「何も決まってない」といった声もあがります。

決まってないことは確かに不幸なことです。このあとのRFPを受けた各ベンダーの提案もバラバラになり、ベンダーは納得感のある軸では選定できないでしょう。金額のROIも示せないから投資の決済が下りない、ということもあるかもしれません。
※過去記事:提案するWebエージェンシーと発注者のミスマッチ

しかしながら、本エントリーの主張はそういう漠とした依頼の悪さを声高に叫ぶわけでも、原因を追求するわけでもなくて、それが当たり前だからそんな時こそどうすればよいか考えようよ、ということです。

クライアントの立場にたって考えてみると、何も決まってないのはむしろ当たり前だと言えます。理由は以下のような感じでしょうか。

  • 担当者はWebだけのことを考える人ではない
  • リニューアルなんてやったことないのでどんな承認プロセスを踏まえるべきか認識できていない
  • ここ数年のうちに規模が急激に大きくなっており、ステークホルダーが増えている
  • 幅広い調整が必要な割に担当者に決裁権限がついてきてない

Webの進化の過程の中で、ある程度、部分最適として出来るところはやり尽くした感があります。
何らかの製品のプロモーションサイトならともかく、日本を代表するような大規模企業のコーポレートサイトリニューアルとかってなると、過去に部分最適化したものを、全体最適するために、会社の意見を代表するWebサイト制作が求められます。時には専門外のインフラに関して数年単位で費用対効果を睨んだ意思決定が必要なこともあるでしょう。
そうすると、権限や知識がない人が担当として内部の会議体を通しながら承認を得ていかなければならないケースが多く、はじめてのことに耐えられるだけの思考力や柔軟性が求められるのです。

そんな文脈の中で一担当者が色んなこと決めておくってのも無理な話かなと思います。

例えば、冒頭でお話した来期の施策検討といったシーンでは、施策の具体策やマイルストーン整理、体制構築、予算化、といったところまで完了した上で、RFPを出すならそれは制作者もクライアントもハッピーでしょうけど、上記出来る人ってすごく限られています。Webが彼らの主戦場じゃない場合にはなおさらです。


転じて、そう考えていくとクライアントが内部で決定に向けて調整しなければいけないこともWebエージェンシーが把握して然るべきという気がします。
クライアントの稟議のフローだったり、現地法人と本国の予算按分の考え方だったり、意思決定するプロセスと必要になるだろう判断材料のリストアップだったり。

別の業界を見ていくと優秀なBtoB営業は上記のようなことを取り仕切っていたりします。
もちろんWebは単一製品ではないので、フレームワーク化しにくい、という側面もあると思いますが、特にWebプロデューサーの営業的な観点で見てくと、そこまで出来てWebプロデューサーの意義って出てくるんじゃないかな、と思います。

逆にWebエージェンシーからすると、どのようにこんなスキルを身につけていくか、といったハードルはあります。だからこそ、漠とした依頼が来た時は一度クライアントに押し戻すだけじゃなくて、時には踏み入って一緒に解決してみる、といった取り組みをもっとすべきだと思うのです。
本当にそれだけの入り方をすべきなのか、というマネジメントの営業判断はあるかもしれませんが、プレイヤーとしてはそんなスタンスで仕事にあたりたいし、スキルを付ける早道として積極的に実施すべきではないでしょうか。

※Webプロデューサーに必要なPMスキルやコスト管理スキル、Webコンサルティングのスキル、といった観点は長くなるので別途書いてみたいと思います。

2012年9月24日月曜日

アウトプットの質を高めるのはチームとプロセス

02:05 mins - この記事を読むのにかかる時間

本を読んだり、セミナーに出席したり、新技術にキャッチアップしたり。
クライアントやエンドユーザーに良い物を届けたいと思うから、アウトプットの質を高めるための鍛錬が欠かせません。

しかしながら、いまやウェブ制作も個人技で仕事を進めることはほとんどないし、個人のスキルだけで最終成果物の質を高めることは難しくなりました。

もちろん、上で述べたような個人としてのアウトプットの質を高めることは大切ですが、最終成果物としてのウェブサイトの質を高めようと思うなら、個人のスキル以上に、チームやプロセスの改善が大切です。

2012年5月28日月曜日

虚構新聞のどこが良い仕事してるんだ?という話

01:20 mins - この記事を読むのにかかる時間

虚構新聞について茂木健一郎先生がこんなことをつぶやいていました。

「虚構新聞」は本当に良い仕事をしているが、「虚構」と断らなくてはならない点に、日本人の期待水準に関するリアルな判断があると思う。英国では、エイプリルフールネタは、いちいちそう断らずに一般記事の中に混じっている。何がネタかということは、読者が認知、判断してにやりと笑う。

茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【虚構新聞】連続ツイート(togetter)


え?まじで?気になった記事をクリックして虚構新聞だった時のいらだちときたら半端ないけど、、、と思いました。

2012年5月14日月曜日

提案するWebエージェンシーと発注者のミスマッチ

02:39 mins - この記事を読むのにかかる時間

大規模なウェブサイト制作では、いくつかの制作会社を呼んでコンペになることがあります。

職業柄よくコンペに参加することになるのですが、過去の落ちたプレゼン、通ったプレゼンを見たり体験したりする中で、感じることがあります。

それはプレゼンで重要なのは正しさよりも共感だ、という点です。

2011年10月31日月曜日

アワードの意義。テレビの視聴率とウェブサイトのKPIの違い

02:07 mins - この記事を読むのにかかる時間

先日テレビ局のプロデューサーの方と食事する機会がありました。
その中であった印象的だったのがこんな趣旨のお話です。

視聴率至上主義についてネガティブな意見が多いけど、そんなにネガティブに扱われるべきことではない。

プロデューサーが視聴率を取りたい、と考えているとき、一般の人が考えているよりもたくさんの複雑な思いが詰まっている。みんなが番組を見ておもしろがってくれているということは、番組を作っているスタッフたちの努力が評価されている、ということを意味するし、出資しているスポンサーにも喜んでもらうことができる。予算も取りやすくなってもっと面白い番組が作れるようになる。
テレビ番組の制作に関わる全てのことが良い方向に回る。


この話を伺った時に感じたのは、テレビで言う視聴率にあたるようなものってウェブ制作だと何になるんだろう、ってことです。

2011年9月26日月曜日

考えるのは誰の仕事?デザインコントロールの話

02:16 mins - この記事を読むのにかかる時間

デザインのクオリティコントロールって本当に難しいな、とよく思います。
ディレクターだった頃によく苦労しました。

このことに関して気づきがあったので少し具体的に整理してみたいと思います。

個人的な結論としては、こういうデザインコントロールの問題って、クライアントのせい、とかデザイナーのせい、とかっていうより、プロセスに問題があることが圧倒的に多い、と考えるようになりました。

2011年7月11日月曜日

あなたフレームワーク > みんなフレームワーク > わたしフレームワーク

02:21 mins - この記事を読むのにかかる時間

WEBサイトリニューアルのためのベンダー選定コンペティションでプレゼンテーションをする機会が最近増えてきました。

特にここ1ヶ月ほどは提案の機会が多かったのですが、こんな体験をする中で、プレゼンテーションでは相手の考えるフレームワークでお話する、ということが非常に大切だという気づきがありました。

言葉だけ見ると当たり前なんだけど、今日はこの点に関して整理してみたいと思います。

2011年2月28日月曜日

POSTメソドロジーというソーシャルメディア上の戦略フレームワークをまとめてみた。

02:15 mins - この記事を読むのにかかる時間

POST methodというのをご存知ですか?
GET/POSTのメソッドのことではありません。ソーシャルメディア上の戦略を考えるアプローチです。

最近日本でも、ソーシャルメディア系のマーケティングを考える際に時々聞くようになったのでまとめてみました。参考にしてみてください。

2011年2月23日水曜日

顧客がお金を払う理由。WEB制作会社の今後のことを考えてみた。

03:01 mins - この記事を読むのにかかる時間

WEBの制作会社も会社だからどんどん売上を伸ばしていく必要があります。でもWEBの制作って労働集約型だから、規模を大きくして回していく以外に会社を大きくする方法はないように思えます。

すごく昔に、成果報酬でお金をもらうのなんて、どうかな、とかって書いたこともあるのですが、現実的じゃないな、と思っていました。

その後いろいろ考えていて、こうかな、と思うところがあったので、掘り下げて考えてみたいなと思います。

2010年10月26日火曜日

グルーポン系サービスの今後のこと。考えてみた。

03:37 mins - この記事を読むのにかかる時間

最近すっかりグルーポン系サービスがやたらバブル。
ついには「船橋」という狭い地域限定のものや、オタク向け、キャバクラや風俗系のものも出てる模様。すごいすごい。

ユーザー目線やビジネスの参入障壁で言うと、やたら乱立するのもよくわかるんだけど、これっていったいどういうことなのかな?今後どうなるのかな?というのを自分なりに整理してみました。

2010年10月17日日曜日

モノづくりをする時に方向性を1つ統一していく機能が必要。浦沢直樹のプロフェッショナルを見て感じたこと

02:46 mins - この記事を読むのにかかる時間

プロフェッショナル-仕事の流儀、再開しましたね。
ぼくの大好きな番組です。

ちょうどテレビが壊れていて松本人志特集は見れていないのですが、
兄に録画を予約しているのであとから見る予定です。

さて、浦沢直樹のプロフェッショナルをiPodに入れていて、よく見返しているのですが、これを見ていて感じたことを今日はまとめてみました。

たくさん示唆に飛んだ回だったので、ぼくが面白いな、と感じた点をポイントに絞って書いてます。面白かったら本編も観てみてください。おすすめです。

2010年10月9日土曜日

ウェブディレクターって何をする職業なんだろう。考えてみた。

03:21 mins - この記事を読むのにかかる時間

ぼく本職のお仕事はウェブディレクターというお仕事をしていたのだけど、このたびウェブプロデューサーという職種に変わることになりました。これを機に、一度ディレクターって何する職業なんだろう?というのをぼくなりに整理してみようと思ってエントリーしました。

考えながら書くのでロジックが乱暴だったらごめんなさい。

考えるきっかけになったのは、ぼくの尊敬する先輩ディレクターのこんなツイートでした。

ディレクターなんて、デザイナーやプログラマーに憧れて挫折し、トークも上手くないので営業やプロデューサーにもなれない、1人じゃ何も出来ない半端者の役職。

別にぼくに関しては、挫折したわけではないにしろ、言いたいことも共感できるし、確かにけっこうわけわかんない職業なんだよなぁ。って。

ホームページ作るときの現場監督みたいな仕事だよ、とかって知らない人には説明するんだけど、これはどっちかっていうとPM部分の話をしてるので全ては説明できてないし。

2010年9月12日日曜日

ソーシャルフィルタに関して考えてみた。WEBのいいとこ薄れちゃう?

02:10 mins - この記事を読むのにかかる時間

SNSが力を強めていくにつれて、WEBのスタート地点は検索からはじまる、というこれまでのモデルが薄れていき、ソーシャルフィルタがメインになっていくんじゃないか、というお話を各方面で聞くようになりました。

先週(2012年Googleが介在しない社会『AISA(アイサ)』~ソーシャル時代の新消費行動モデル)なんかがWEB上で話題になってました。要はソーシャルフィルタが入ることによって、Google検索に変わってソーシャルフィルタが情報選別の役割をはたすようになる、ということです。

そこで、ちょっと旬なソーシャルフィルタに関してぼく感じてることを整理してみようと思います。

WEBって能動的に使うもの?受動的に使うもの?

ぼくがよく思うのはソーシャルフィルタ、というのは要はレコメンドでしょ?ということです。

ソーシャルフィルタ = 自分のソーシャル環境を根拠にしたレコメンド
というように解釈しています。

最初、この概念を知って個人的に感じたのは、WEBの良いところがなくなっちゃうじゃん、ということです。

テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、これまでの4マスは誰かが整理した2次情報、3次情報を受動的に受け取るメディアでした。でもWEBに関しては(もちろん受動的に情報を受け取る事もできるけど)自分で1次情報や、ニュースのソースに能動的に近づくことができます。

おかげで誰でも簡単にソースに当たれて、情報はフェアになりました。もちろんWEBリテラシーの高い低いはあるにせよ、ちょっと教えてもらったり本読んだりすれば、誰でも質の高い1次情報を取得する機会が与えられたわけです。

能動的であることはすごくWEBのいいとこだからソーシャルフィルタのように自分のいるコミュニティで選り分けられた情報とはいえ、ソーシャルフィルタで選別された情報が出てくるのはそんなにいいことばっかりじゃないんじゃないの?という気がしたわけです。

WEBにも受動性が必要?

でも一方で、WEBにも受動性が必要なんじゃないかな?と感じたことがありました。
それは以下の記事です。

近藤社長「未熟だったと思う」はてなが目指す“脱IT系”

はてなのサービスってすごくステキで、初心者にも優しい、誰にでもわかるようなサービスが多いと思うのです。個人的にはチュートリアルなんて秀逸で、かなり親切な印象を持っていました。でもメイン層は「IT系」。一般層には知れ渡っていなかった。これは技術者がサービスを作っていたことが問題だったので自分は現場を離れる、という近藤社長のお話でした。

もちろん、そういった要因もあるんでしょうが、「人力検索はてな」なんてモロ初心者向けのサービスだし、はてなダイアリーやはてなブックマークだって初心者に難しいサービスかっていうとそんなことない気がします。

何が良くなかったかというと、本来、このサービスが初心者にもニーズがありながら潜在ニーズのまま顕在化させられなかったことじゃないかなと思うのです。つまり、レコメンドのような受動性がもっとWEBにあっても良いのかもしれないな、と思ったのです。

でも全部が全部受動的じゃやっぱり意味がない

全部、受動的に受け取るような情報になってしまったら、情報のインプットの仕方は4マスと変わらないと思うのです。ユーザーは考えなくなっちゃいます。それ超良くないと思うのです。

時代の流れとして、ソーシャルフィルタが活躍することは間違いないし、ある程度の受動性は出てくるのではないかと思います。だから、Googleのような能動的に使えるサービスは知ってる人だけが使うようなサービスになって、利用機会が減っていくってことはひょっとするとあるかもしれません。

そう考えると、個人的にはGoogleの検索以外にも、能動的な使い方をするWEBサービスがもっと増えてきてほしいなと思います。ぼくもサービスを考えるときにそんな切り口を持って臨みたいと感じてます。

2010/09/12 追記

■ユーザの能動的なアクションも増えるのでは?
twitterコメント頂きました。
[ソーシャルフィルタが有効に機能するには、ある程度ユーザの能動的なアクションが必要なはず。と考えると、言うほどブログ内の懸念はないのかなー、と。]
確かにおっしゃるとおりだなぁ、と。w

ただ、ソーシャルフィルタを有効に機能させてくのは一部のユーザーな気がしてて、受動的に使うユーザーはすっかり受動的にWEBを使っていくんじゃないかな、と考えたんだよね。SNSはCGMとして成り立ってるけど、日記を書くユーザーががりがり書く中で、ROMばっかしなユーザはそのままROMばっかりなわけ。特に、AISAの話みたいに、最初のWEBとのコンタクトがソーシャルフィルタになると、受動的にWEBを使うユーザー数を加速するんじゃないかしら?と思ったわけ。

いずれにせよ、能動的にWEBを活用するサービスってコンセプトはアリだと思ってるので、切り口として一つ持っておくのは悪くないかと。

■mixiのリリース
こんなリリース出てますが、やってることはfacebookと同じですね。mixi graphとかいって、ネーミングぐらい変えてみたらいいのに、、、でも変えたら何のサービスかわかんなくなるか。
モバゲーも家電もmixiにつながる「Webをソーシャライズ」宣言

2010年9月7日火曜日

リアル発ソーシャルとネット発ソーシャルのこと。インターネット楽しむならネット発ソーシャルにも関わりたい

01:58 mins - この記事を読むのにかかる時間

最近ソーシャルサービス利用をたくさん増やそうと思うようになりました。
色々と脳内で考えていたことがあったので整理してみました。

ソーシャルの中でもリアルとネットに分けられる

ネット上のソーシャルって、大きくこんなカテゴライズができるんじゃないかなと思いました。

★リアル発のソーシャル
 mixiみたいにリアルの友達や知り合いと
 ネット上でも繋がっていられるソーシャル空間

★ネット発のソーシャル
 リアル発のソーシャルでない人。
 つまりネット上での知り合いとのソーシャル空間

ぼくが思ったのはすごくシンプル。

リアル発のソーシャルに関してもインターネットの楽しみ方の一つだけど、インターネットじゃなくたってリアルの人と交流を持つことはできるわけ。でも、ネット発のソーシャルでの交流は、インターネットならではの「世界中の人と繋がれる」という大きなコンセプトにより近い感じがして、こっちも楽しんでみたいなぁーと思ったのです。

リアル発のソーシャル

リアル発のソーシャルが光を浴びたのは日本で言うとやっぱりmixiの影響が大きかったんじゃないかなと思います。

mixiは招待制だったし、ちょうどぼくが大学生頃にすごく流行りました。
当時はリアルにいる友達とネット上でも交流できるのが単純に新鮮だったし、昔のお友達なんかとも再会できちゃったりして、「ネットってなんかすげぇ」と思ったわけです。

これはこれで一つのインターネットの使い方だと思うし、すごく面白いと思ってます。

ネット発のソーシャル

一方でネットで純粋に知り合ったことで生まれる情報のインプットとか、考え方とか、って本当は無限大に広がっているはずなんだろうなぁと思うんです。

だから、リアルのソーシャルで知り合った人間関係から仕入れる情報や、交流の他に、全然普段リアルの世界で関わりのない世界の人とネット発のソーシャルで交流ができたら、情報や考え方の質はだいぶかわってくるだろうなと思います。

きっとそういうのも一つのインターネットの醍醐味ではないかと思うわけです。

最近のソーシャル系ニュースを見てて思うこと

もう最近じゃないけど、facebookが発表した「オープングラフ」なんてすごく面白いなと思うんです。
ソーシャル上の人間関係をWEBに落としこんであげる。

例えば、ECサイトでこのTシャツいいなぁーなんて思って見ていたら、「お友達のAさんがこのTシャツでいいね!ボタン押してます」みたいなことが表示されるわけ。オープングラフがご近所/会社/プライベートの友達など、すべての人間関係をネット上で再現できるようになったらgoogle検索とか能動的なメディアだったインターネットも、その人が所属するコミュニティでイケてるアイテムがリコメンドとして表示される、ちょっと受動的な、パーソナライズドウェブ、みたいな世界が出来上がるわけです。

※参考記事
Google時代の終焉宣言するFacebook新戦略

でも、これって結局リアル発のソーシャルをWEB上で再現したに過ぎないよね、と思うのです。お友達とショッピングする感覚をネット上で味わえるのも素敵なことなんだけど、こういうサービスだって、リアル発のソーシャルで体感するのか、ネット発のソーシャルで体感するのかでずいぶん意味が違うように思います。

ネット発のソーシャルに重点を置いて楽しんでもいんじゃないかな

確かに今だって、ネットゲームで知り合った人と一緒にゲームしてみたりとか、mixiのコミュニティのオフ会とかネット→リアルの波がないわけじゃないのだけど、今後もっと増えてくるように思うし、その流れ、けっこうありじゃないかなと思います。

mixiはどちらかと言えばリアルよりなソーシャルメディアだと思うんだけど、mixiアプリなんかはよりネットよりなソーシャルメディアだと思うし、twitterもフォロー/アンフォローも自由でネットよりなソーシャルを生みやすい環境にあると思います。ぼくが今やってるブログだってトラックバックとか、面白い記事にコメントすればネットよりなソーシャルはできてくると思います。

何が言いたいかというと、実はちょっと見渡してみればこれだけネット発のソーシャルに関われる素材揃ってるんだな、ということです。

アメリカ人なんかはfacebookで同じ趣味なだけで、気軽に友達申請送ってきます。土台となるプラットフォームはあるのだから、あれぐらいのノリで関われば、もっとたくさんの情報や考え方が得られたり、脳内に多様性ができるんじゃないかなと思うのです。

別に無理してネットよりなソーシャルばっかしで楽しもうとも思わないけど、知識や面白い考え方にアンテナ張っていたいなと思うので、ネット発のソーシャルに少しずつ関わってみたいなという気持ちです。

2010.11.24追記
非常に共感できる記事があったので追記。
TechWave.jp:ソーシャルはリアルに傾くのか、デジタルネイティブは未来を生きているのか【湯川】

2010年9月4日土曜日

ユーザビリティ高めるっていいことばかりなのかな?考えてみた

02:20 mins - この記事を読むのにかかる時間


タイトルの通りなのだけど、ユーザビリティ高めるってほんとにいいことばっかりなのかな?とふと思いました。

ユーザビリティを高めるというのは、ユーザーが操作しやすくってわかりやすい設計にしていくことだと思います。普通に考えると、ユーザーからすれば使いやすいのが良いに決まってるし、サービスを提供する側だって、操作しやすい画面でユーザーがブランドに興味を持ってくれたり、商品を買ってくれたら嬉しいです。

良いことばっかりだと思うのです。世間がユーザビリティ至上主義なのもよくわかります。だから、ビジネスの世界では追求していったほうが良いと思います。

でも資本主義が成功してるけどたくさん問題を抱えているのと一緒で、一方で、何か別のところで問題が出てきててもおかしくないんじゃないかな?と思いました。

2010年9月1日水曜日

BATNA-交渉するときに押さえておきたいポイント

01:34 mins - この記事を読むのにかかる時間

交渉学という学問があります。交渉術なんていうと、とにかく相手をYESと言わせるようなものとか、フットインザドアみたいに心理的にその場限りの交渉を良いように進める、というイメージがありました。
確かにそれはそれで交渉の一つの進め方だけど、実際にクライアントと長期的な関係を築く中で、とても使えるような考え方ではありません。

でも、ハーバード流交渉学の本を読んだらば思っていた以上に実践的で、上のようなイメージとはずいぶん違ったので紹介したいと思います。

・交渉は落しどころ探しではない。
・日本人は痛み分けをWIN-WINと勘違いしている
など、ちょっと耳の痛いエピソードもあったのですが、書き始めると相当広くなってしまうので、まず、当たり前だけど非常に重要だなと感じたBATNAという概念を紹介させてください。

2010年8月25日水曜日

WEBマーケティングの限界-1%のCVRで残り99%はどうなったのか。

01:35 mins - この記事を読むのにかかる時間

よくひとつのKPIとして取り沙汰されるCVR。

サイトを運営するにあたっては、全体を俯瞰しながらもこのCVR(コンバージョンレート)をアップすることがひとつの大きな目標であることが多いと思います。ぼくが運営するサイトでもCVRは意識してよく見ているのですが、あるマーケターが疑問としておいて行った言葉があるので整理したいなと思います。

それはCVRが1%といった時に99%はどう感じたのか、という点です。

CVRが1%の時残りの99%にどのように感じられたのか

普段WEBの仕事をしてるとやはりCVRをどうするかという点に終始しがちなので、この質問はそれだけで十分に意義深いなと感じました。

何しろ母集団としては99%の人のほうが圧倒的に多いわけだし。この人達が次のPVを生み出したり、次の口コミをうむことになるからです。

ケータイサイト運用していて感じること

ケータイサイトを運用していて感じるのが、PCに比べるとユニバーサルデザインといった概念が薄く、出会い系サイトのようなちょっとユーザーを騙して入会させるような遷移になっているサイトが多いのではないかなという点です。

特に月額315円といった形で運用している公式サイトは、PCでの課金に比べると入力項目が少なく、一度入ってしまうとそのうち50%程度は次の月まで継続するため、おいしい収益モデルです。さらに、これまではリテラシーが低いユーザーが多かったからか、わかりづらい遷移にすればするほどCVRが高まる傾向にあって、よりこの傾向を助長してきたように思います。

随分言われていることですが、公式ケータイサイトは市場規模は伸びているものの、参入がそれ以上に相次いでいて、1サイトあたりの儲けはどんどん下がっています。それは運用していてもひしひしと感じているのですが、これはこのように1%コンバージョンしたユーザーとともに99%のコンバージョンしなかったユーザーにもケータイサイトの印象を落とすことになっていたのではないかなと感じています。

これはクオリティの低いユーザーエクスペリエンスを与えてしまい、スマートフォンやPCで見たほうがらくちん、という見方につながる要因のひとつになっていて、結果的にプラットフォーム全体の価値を下げていると思うのです。

99%を意識することの大切さを感じたエピソード

99%のユーザーに関してはシステム的に追っかけるすべがないので、それは想像することしかできないわけです。
ここに冒頭のWEBマーケティングの限界、なんて書き方をしてみたのですが、意識するだけでわかることは相当あるかなと思います。

以前公式サイトの企画の中で、
1、登録すると著名人のブログが読める、
  という体でメルマガ登録を促す。
2、メルマガを配信したURLからサイトに遷移すると
  有料の会員登録を促される。
といった企画があがりました。

これはメルマガ登録率をあげますし、コンバージョンもせっかくメルマガ登録もしたのだから、ということでそこそこあがります。また、1%のコンバージョンしたユーザーの中には有料であろうが無料であろうが本当に読みたかった!という人もいらっしゃると思います。

しかし99%からするとこのサイトをもう利用する気にはなりませんし、負のバイラルを生んでいる可能性は高いと思われます。

これは極端な例ですが、同じようなことはままあると思うのです。

広告業界ではやはりCVRを追い求めるあまり、99%分の非コンバージョンユーザーをないがしろにしてしまってることがこれまでは多かったように思うのです。しかし、AISASで言うところのShareのタイミングではブランド価値低下に大きく貢献してしまいます。

単純に数字を追いかけるのではなく、この1%の裏側にいる99%がどう感じるのか、という視点をいつも忘れないようにしたいなと感じました。

参考図書:
顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
フレッド・ライクヘルド 鈴木 泰雄 堀 新太郎
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 27141


終わりです。

2010年8月22日日曜日

WEB制作会社の今後のビジネスモデルや収益構造について思ったこと

01:52 mins - この記事を読むのにかかる時間

上場しているWEB制作会社に勤務していると、当然増収増益を目指し続ける必要があると思います。しかし、これけっこう厳しいんじゃないかなと最近思っています。本当は、収益が上がった分は利益として会社に留保せず、人件費に還元していかないと給与も上がらないし、業界自体の地位もどんどん下がってくると思うからです。

アニメ業界で起こっているアニメーターの賃金と業界地位が低いのと同じようなことが起こってしまうのではないかと思うわけです。

現状のWEB制作会社の収益構造

現状の収益構造というのは以下のようなことがスタンダードだろうと思います。

収益 = 受託金額 - 人件費

それぞれどのようにすれば収益が上がるのか考えてみました。

・受託金額
オーダーメイドが基本なため、薄利多売に移行することは難しい。
このため上流化を進めてコンサル費やマーケティング調査費などの点で1つ1つの案件でARPU(客単価)を稼ぐ。

・人件費
ツールやASP、開発をかけるなど、効率化を進めてコスト削減。

WEB制作会社の収益構造の問題点

そんな中で、仕事をしていて思うのは受託金額に関して目指すところはわかりやすいと思うのだけど、コンサル費用がどれだけの価値をもたらすのか、という点に関して受託前にコミットできるケースが少なく、景況感も手伝って安い制作会社に流れるケースが圧倒的だと感じているのです。

とすると一番やりやすくてわかりやすい企業努力としては
・効率化を進めて価格競争に勝てるような体制を整える
・人件費は削減の方向

といった展開になってくると思うのです。
中の人にしてみたら働けど働けど賃金は下がるばかりになっていくのではないかなと。

だから冒頭でお話したように薄利多売できないオーダーメイドの制作会社は上場するのではなく、売上があがった分を人件費に還元するなどしていかないと賃金はあがっていかないのでは?しかも還元しにくい構造になっているのでは?といったお話につながったのです。

新しいビジネスモデル

そこで、ぼくらみたいな制作会社がが生き残れる方策を考えてみました。

A案:メディアを作る
B案:課金コンテンツでのレベニューシェアモデル
C案:このまま受託で進めるが、リスクを追った成果報酬型で契約

といったことが考えつきました。

A案:
現在のWEB勝ち組のビジネスモデル。CyberAgent的な展開。

B案:
i-modeでドワンゴやMTIが成功しているモデル。今後はiphone/androidなど別のプラットフォームでの展開に移行していく。

C案:
リスクが高い。契約の進め方に関してかなり詰めていく必要がありそう。

こうして書き出してみると、A案/B案のようなモデルというのは制作会社でも参入できますが、制作会社としての本業で売上をあげていくことではないように思うのです。つまり、違うビジネスモデルで制作会社が参入できる業種に軸足を移していく、もしくは、C案の成果主義モデルに移行していくことというようなことしか手段ってないんじゃないかなと思うのです。

成果主義モデルの制作会社

制作会社からすると、成果主義モデルであれば契約次第で成果をあげたら大きな利益率を確保することが可能です。しかし、クライアントサイドからしても、すでに作ることを求めているのではなくて成果を求めているのであって、成果主義モデルへの移行というのは大きな流れとして市場からも求められているように感じています。

実現した頃には、こんなことが起こるんじゃないでしょうか。

・WEBに関わる各職種が人気商売になり、格差が拡大する。
・制作会社のクライアントへのコミット感はより強くなる。
・上流制作会社はリスクを取って案件ごとの利益ばらつきが増す。
・制作しかできない会社は相変わらず低賃金競争が続く。

つまりプロジェクトの構図として上流の制作会社がよりクライアントによったビジネスモデルに変わるということだと思います。今まで以上に業界に特化した深いクライアント理解が必要になるので、各職種にまでより成果に向いた成果物制作を意識するようになるんじゃないかなと。

これって本来あるべき姿により近いんじゃないかと思うのです。このような形でリスクをとってはじめて、高い給与をもらうことも可能だし、業界地位を高める、という冒頭の解になるんじゃないかなと思うからです。

2010/08/24 追記
受託開発に未来はない?
開発に関して同じように受託の道がない?というエントリーを見つけたので。

2011/02/25 追記
成果報酬でお金をもらうことについて、ECなどだと可能性あるかな、と思ったのですがブランディングやコーポレートなどだと現実的じゃないのかな、と考えていました。別の切り口で考えてみたのが次の記事なので、よかったら読んでください。
顧客がお金を払う理由。WEB制作会社の今後のことを考えてみた。