2012年8月5日日曜日

所作の大切さ。インターフェイスにコストをかける理由。

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日本のケータイとiPhoneを比べてみると、やはりiPhoneのインターフェイスは圧倒的に優れています。市場を席巻した理由の1つにインターフェイスの良さがあることは今では周知の事実になりました。

そんなこともあって、技術の高さだけにコストをかけるのではなく、それを使ってもらう、理解してもらう、インターフェイスにコストをかけよう、という動きは以前にもまして強くなっているな、と感じます。

人間は不完全なので、優れた機能を持っていても、使えたり理解できたりしないものは無意味になってしまうのです。

このことは転じて人と人のコミュニケーションに当てはめてみても、共通点があると思います。

話の内容ではなくてインターフェイスに注意する

どんなに相手のためになることを考えていたり、相手のためになる示唆を突きつけたとしても、相手に受け入れてもらえなければ無意味です。伝えるインターフェイスのクオリティは非常に重要なのです。
以前は自分も中身さえ良ければ問題なし!と思っていました。だから、だらしない話し方をするし敬語なんて使えなくても別にいいや、と心のどこかで思っていました。
これでは機能を追い求めて淘汰を余儀なくされてる日本の家電メーカーと同じです。

職業柄、お金の話もするし、障害の時には謝罪もするし、人に何らかの評価をしなきゃいけない時もあるわけで、その時、このインターフェイスで向きあって失礼がないのか、というのは自問すべきです。

特にウェブ業界でのインターフェイス必要性は高い

特にウェブって業界自体成熟というにはまだほど遠い割に、成熟した業界の関心は非常に高い。だから、自分のような若輩者が有名企業や団体の重役の方とお話の場を頂く機会も多くなるわけで、本来的には他の業界に比べてすごく早いスピードで所作を身につけなければならないはずです。

今まで意識していなかった分、きちんとした相手に合わせた服装で、きちんとした話し方で、コミュニケーションしようとすると変化にコストはかかりますし、これまで意識してきた人の足元にも及びません。
しかしながら、日本の家電メーカーと同じように、気がついたからにはそこにコストをかけなければいけないところだと思います。

まとめ

この考え方、ウェブ業界のプロフェッショナルでも軽視する人が多いと感じます。インターフェイスが大事ですよと説得する人のインターフェイスがユーザーである相手にあっていない、これってすごい矛盾だし説得力に欠けると思うのです。

クライアントと直で話す場面がある人は、ディレクター、デザイナー、マークアップエンジニア、等、職種に関係なく、意識してみると少し違った反応が得られるんじゃないでしょうか。

まだまだ未成熟な自分への自戒を強く込めて。

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