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私はよく「ハサミを切る子どもに似てます」と少し論旨をずらして回答します。
子どもの頃、ペーパークラフトの家を作るために、紙を切ったり、のりを使ったり、ものづくりが好きだなぁ、と感じました。でももっと小さい頃の記憶をたどると、ティッシュをただただハサミで切るのが好きだったんです。ハサミを使って何を作ろう?というよりも「ハサミで切ること」それ自体が楽しいからやっていた、というわけです。
私はキャリアにも同じようなことを強く感じています。お客さんの難しい課題を解決してくれてとても喜ばれた。もっともっと意義ある課題を発見して解決したい。そういう感覚はあるのですが、そうした問題を解決した先に君は何をしたいの?と言われると特に答えはないのです。
それは志のないことだ、とかチャレンジ精神がない、とか思われる方もいるかもしれません。
この指摘に対する回答は2点あります。
1点目は「でも新しいハサミ買ったり、色んなもの切りたくはなるよ」ということです。
目の前の仕事をしているうちに内発的に別の仕事をしてみたくなったり、昨日よりもっとうまく仕事出来るようになりたい、という気持ちはある。だから新しいことにチャレンジしたい気持ちはあるよ、ということです。
2点目は、「でも志なんてわざわざ後から考えて作るものじゃないでしょ?」というものです。
何かの目標を持って頑張ってる人は頑張ったら良いと思います。でも仕事に対して強い志を持っている人はむしろ少数です。
そんな人を捕まえて10年後どうするの?とかキャリアゴールとか作ったほうが良いよ、とかってアドバイスしてどうすんの?って感じがするわけです。
無理やりキャリアゴールを作ってみたところで一ヶ月ぐらいそれに向けて勉強して飽きるのが関の山です。いつかゴールに辿り着いた自分を夢見て、今目の前にある仕事がおろそかになったり幸せを感じることが出来なくなるよりは、今目の前にある課題を解決してあげたいな、という気持ちや、解決して誰かに感謝されて嬉しいな、という気持ちを持ち続けるほうが、よいビジネスパーソンになれるような気がします。
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