2014年8月17日日曜日

整体とコンサルティングの共通点

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先日とあるクリエイティブディレクターと話をしていて面白いエピソードを聞きました。

彼はその日大変全身が痛くて1日に2回も整体でマッサージをしたそうです。
その2つの整体でそれぞれツボ押しのアプローチが違いました。

彼はどちらでも背中が痛いという主訴で整体師に話をしました。

一軒目では痛いといったところをガシガシ押されました。
二軒目では背中が痛いのは体全体の流れで言うと腰や首まわり、脇の下など色々なところとつながっているので少し全体を押されました。

結果、一軒目ではその時は気持ち良いけれど対して回復せず、二軒目ではすっきりしました。
彼は「体の全体図を頭に描けていると根本的な解決が出来る。結局課題解決の仕事である以上、我々のビジネスと一緒なんだな」と思った。
というエピソード。

確かに似てるかもしれないですよね。
お客さんがウェブ作ってほしい、と言ってる時に「ウェブ作っても仕方ないなこりゃ」と思ったら全体像の整理からはじめてあげる必要があります。中には「いやいや、背中痛いんだから背中押してくれよ」という人もいるかもしれないけれど、根本的な治療は全体像を見た上で熟考したほうが効果につながります。

ここで、ビジネスで体の全体図、というのはなにか?ということになるわけなんですけど、やはり経営なのでしょう。誰からどういうふうに収益が来て、どういうコストに消えて、どう利益が残るのか、というリンパの流れの把握が欠かせません。ですからウェブの人も広告の人も、リサーチの人も、その事業体のリンパの流れは掴んでおく必要があるわけです。
ずっと同じ業界と仕事をしている専門家がその業界の仕事で効果をあげるのはそういうことなんだろうと思います。

また、もう1点注意すべき点は、背中のことだけではなくて、首や腰のことも理解しておく必要がある、という点です。背中のプロは他の背中のプロより少しでも背中に詳しくなろうと思うのが常だけれども、背中のことだけで差別化することは大変むずかしいです。背中も腰も首もそこそこ詳しくなっている必要があるのだと思います。

ひるがえって、私たちのビジネスの話に戻りますと、企業の支援を仕事にしている人々は事業全体の知見と各部位の知見とそれぞれ求められることになります。

というわけでこのお話のtakeawayは2つ。
  • 決算説明会の資料を読んだりヒアリング事業全体像を聞くなどして事業のリンパの流れを知ろう
  • 自分の専門領域以外のことも貪欲に学んでみよう

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