2010年8月24日火曜日

学校の先生にやってほしい宿題の出し方 - 中国の歴史に関して感じたこと

01:15 mins - この記事を読むのにかかる時間

「そうだったのか!中国」という本を読みました。池上彰先生の本なのですが、毛沢東のころからの中国の歴史をあの語り口でお話していました。

中国の考え方の根本


先週でた4-6月期のGDP統計で日本のGDPをついに中国が上回りました。そもそもこれは予定されていたことであって、日本では意外と静かな語り口でしたが海外のメディアでは比較的大きく取り上げられた印象です。

参考:
4~6月GDP、日中が逆転 日本は主要国で最低

しかしながら経済発展をしていく中で中国がこの点は克服する必要があるのではないか、と個人的に考えていた点として、ディズニーランドもどきの事件や海賊版、Googleとの一連のやりとりなど、国家レベルでのモラルの低さがありました。

参考:
Google、中国撤退も
コピーだらけ 中国ネット通販

これは、毛沢東時代から見た共産党の成り立ち、台湾、チベットでのやりとりなど見ていくうちに、やはりモラルの低さが国家レベルであることは指導者の問題なのではないかと感じました。
「夷をもって夷を制す」という考え方など、共産党の哲学には独裁国家ならではのおこがましさがにじみます。

詳細は本書に譲りますが、GDPから照らしても今後も中国は最大のお客様になるわけですし、一緒に働く仲間になることも出てくると思いますので、中国がどのような経緯を持って今に至っているのか再確認することは非常に重要だと感じました。

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)
池上 彰
集英社
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特に、よく話題になる日本の教科書問題は、本書から様々な発見があり、
・反日運動/感情は中国政府がけしかけたもの。
・日本は歴史と向き合え、というが、実際には共産党の歴史と向きあっていない矛盾。
など、本質を知らないままでいると、中国人とやり取りするときに溝が広がってくることもあると強く感じました。

個人的に感じたこと-歴史教育に関して

個人的に本書を読んでいて感じたのが、中学の歴史の授業で学んだ時とは違う、興味深さをもって読めたことです。これは社会人になり、ニュースを読んだりする中で、お金の流れ、現在の政治の仕組みなど様々な社会環境を理解したことによって、過去の社会環境に関しても興味深く考えることができた、ということに尽きると思います。

歴史の授業は小学生からはじまりますが、これは現在TVで見ているニュースに直結する部分が多いと思います。しかし、歴史理解が浅いと、ニュースの本質を外した解釈しかできませんし、逆にニュースを知らないと歴史に関しても浅い理解しか得られません。池上彰先生の本が売れているのを見るにつけ、これは授業で勉強している子どももそうですが、親に関しても、本質を外した解釈をたくさんしているのではないかと感じました。

そこで、歴史問題を教える授業の中で、歴史/現代社会を交互に学んでいける施策として、
★ニュースに直結する今日教えた内容に関して
★誰かに説明をしてくる。
★成果物は「理解しました」というサイン
という宿題を出したらどうかな?と思いました。

説明してくる相手は誰でも構いませんが、両親に説明する機会が増えることを考えると、説明することで本人の理解は深まると思いますし、親の世代に説明することで、
・このニュースはこういう意味だったのか?という気づきがある。
・子供の成長や授業の様子がわかる。
ということで親の世代にも一石二鳥の効果があるのではないかと思うからです。

けっこう効果高いと思うんだけどなぁ。


長くなったけど、おしまいです。
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